AD2352年。
宇宙船ソードフィッシュは、ジャンプ(ワープ)ミスによって、銀河系の中心部に飛ばされた。そこで乗組員たちは、邪悪な機械生命体 「バーサーカー」 と遭遇する。長い戦いの末に、彼らはバーサーカーを撃滅し、銀河に平和をもたらすことができた。
4年後、長い放浪の旅を終えたソードフィッシュは地球に生還したが、その頃の地球はかつての大国ではなく落ちぶれる一方であった。過去の栄光にあこがれる軍人や政治家たちは、ソードフィッシュが持ち帰った高度な技術(オーバーテクノロジー)を、武器として使用することを画策。地球連邦はソードフィッシュを押収し、秘密を守るため乗組員たちを地球軍基地に監禁した。
そんな中、6人の乗組員たちは、ナゾの女と反政府組織の助けにより脱出に成功する。今、時代が彼らを必要としている。彼らに安息の日々はない…。
続編ということのなので、前作との比較が中心の文章です。
物語は前作の4年後。かなり繋がっている部分もあるので、前作をプレイしていない人はストーリーが分りにくいと思います。しかし内容は、前作を大きくこえています。システムの基本部分は同じですが、良くなった点を項目に挙げますと、
一番大事なのは、タクティカルボードのマスが変化した点だと思います。前作では6×6マスでしたが、今回は5×7 マスになりました。数字では狭くなっていますが、これはプレイしてみると広く感じられました。僕が下手なだけかもしれませんが前作では、敵機と頻繁に隣接してしまい、防御力の低いモジュールにまで余計なダメージを被ることが多かったのです。今回の 5×7 マスの場合は上下の逃げ道が1マス狭まりはしましたが、敵機までの距離が広がったので、防御力の高いモジュールを前方へ出せる余裕が少し生まれました。これはかなりありがたい変化だと思います。
パーティーに加えなければ留守番だったキャラクター達も、支援モジュールという形で戦闘に参加するようになっています。
移動が多いにもかかわらず足の遅い主人公達に苛々していましたが、この点も解消されています。
ゲームを進めていくと、新型モジュールも入手できます。入手した時点で既存のモジュール(レックスやウィナーなど)は使用できなくなるので、見た目の変化が伴ったパワーアップです。
全ての点が改善されたような書き方をしていますが、残念な部分もやはりありました。
前作もそんなに長くはありませんでしたが、今回はもっと短く感じました。ただでさえ短いと感じているのに、物語を五章に区切っているので尚さら短く感じられます。
そして着陸箇所ですが、前作といい本作といい、何かしらの意図があったのでしょうか。詳しい事は知りませんが少し残念です。
ネオパーツの回収。これは良し悪しなのですが、入手機会が減りました。前作では、同じ敵機からネオパーツを何回も回収できていたのですが、今作では解析して結果を得た敵機から同じパーツを回収できなくなっています。前作では二回目でも結果を得られる敵機がいたので、これにより 「あー、コイツからもう回収できんかナー」 と本作では少し萎える場面もありました。
全体的に見てみると、よくまとまっていて、SFCのRPGの中では良作に入ると思います。僕はプレイできて良かったと思っています。