奥方

おくがた

『なにものだ！・・・

　ぶれいものめっ！

　でてうせるがよいっ！』

てつ

『・・・こりゃ　ひでえ

　よくに　こりかたまった

　かおを　してやがるぜ！』

おくがた

『くっ！

　・・・きさまっ！

　いかしては　かえさぬぞっ！』

おくがた

『なにものだ！・・・

　ぶれいものめっ！

　でてうせるがよいっ！』

ゆうじ

『・・・そりゃ　ねえだろう・・・

　あんたを　だんなに

　あわせるために　きたんだぜ・・』

おくがた

『なっ！　なにをっ！

　・・・きさまっ！

　いかしては　かえさぬぞっ！』

おくがた

『なにものだ！・・・おや

　そなたは　このまえの

　かざりしょくにん　ではないか？』

ひで

『・・・おきくや

　・・・たいちのこえが・・・

　おまえには　きこえないのか・・』

おくがた

『なっ！　なぜそのことをっ！

　・・・きさまっ！

　いかしては　かえさぬぞっ！』

おくがた

『なにものだ！・・・

　ぶれいものめっ！

　でてうせるがよいっ！』

まさ

『・・・そうは　いかないな

　あんたが　いきていると

　こどもたちが　なんにん　しぬか

　わからんからな・・・』

おくがた

『なっ！・・・

　・・・きさまっ！

　いかしては　かえさぬぞっ！』

おくがた

『なにものだ！・・・

　ぶれいものめっ！

　でてうせるがよいっ！』

りゅう

『・・・あのよ　まで

　あんないするぜ！・・・』

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