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ドラクエ3 勇者消失の罠




読者の方は意外に思われるかもしれませんが、筆者が初めてドラゴンクエストを遊んだのは大学生になった後です。
それまでの筆者はドラゴンクエストはおろかRPGさえ遊んだことはありませんでした。

えぇ、周りはみんなドラクエで遊んでいました。
思えば友人から借りればドラクエで遊べたんです。
実際に、同級生が「このソフトなら借りてもいいよ」と持ってきたソフトの中にドラゴンクエスト3 が含まれていたこともありました。
それなのに「どいつもこいつもドラクエ、ドラクエと言って気にくわない」という 訳のわからない理由で借りずにいたのです。
当時、筆者は小学生でしたが、何故かマイナーなものを好む傾向がありました。 (意識はしてませんでしたが)

そんな筆者がこのゲームを買ったきっかけは、地元のゲーム店でこのゲームを見かけたからです。
「昔、このゲームが流行っていたけど、どんなゲームかみてみよう。」 と思い、当時の暇をもてあましていた筆者は購入を決定し、壊れかけた旧ファミコン(Aボタンが潰れ、 雑音がひどい)で遊びはじめました。

しかし、RPGを遊んだことのないので5つのオーブを集めるところでつまってしまいます。
その時にネットでドラクエ3の情報を探したのが悲劇のはじまりでした。

このHPに来るような人なら知っていると思いますが、FC版のドラクエ3には様々なバグ技が存在します。 アイテム無限増殖、アイテム変化技、1回の戦闘でレベルを99にするなどのランシール技と言われて いるものです。
そのバグ技を試すのに熱中するあまり、クリアするのがどうでもよくなった筆者は、 ひたすらバグ技でキャラを強くしていきました。

そして、ある時に悲劇は起こったのです。
いつものように1回の戦闘でレベルを99にするバグ技を試した後、ふと見ると勇者が消えています。 その時に戸惑いながらも、セーブをしてデータを上書きしてしまいました。
そして、少し後にルイーダの酒場に預けられている仲間を見て愕然としました。
そこには、レベルと各種のパラメータが全て0になった勇者の変わり果てた姿が!
あわてて、教会にいって生き返らせてもらおうとしました。
だが、生き返ることは2度とありませんでした。
こうして、筆者のRPG初プレイは勇者(=主人公)なしで冒険を進めるという事態に陥ったのです。

しかも、このことはほんのはじまりにすぎませんでした。
愚かにも筆者はバグ技を試し続けたのです。 その結果、仲間達が次々と消えてゆきました。

当初、勇者・戦士・魔法使い・僧侶の4人パーティだったのが、まず勇者が消え、さらに 戦士・僧侶がいなくなりました。
こうして、残ったのは賢者に転職していた元魔法使いだけになってしまったのです。

そして、最終的には以下の4人となりました。

最強装備(隼の剣・光の鎧・勇者の盾)の魔法使い・あ゛とう(旧名 ふ゛とう)
イオナズンなどの強力な呪文ばかりを忘れた賢者・スミス
レベル99でMPが35しかない僧侶・し゛とう(旧名 ふ゛とう)
ほとんど全ての呪文を修得したが、MPが0で全く使えない賢者・あそひ゛

という発音不能なキャラ1名を含む職業の偏ったパーティのできあがりです。
えっ、賢者や魔法使いだけじゃラスボスを倒すのは困難だって?
心配御無用!
あ゛とうの力は254なのでラスボスだって楽勝です。
これでクリアだ!! エンディングだ!!!

む、虚しい

教訓
バグ技は安易に試さないようにしましょう。
あと、ゲームの謎解きは自分でしましょう。

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