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悪夢の大学院入試




何とかここまでは順調に終わった

家に帰った筆者は、こんな自己満足に浸っていました。
「どこが順調なんだ」という突っ込みは無用です。 筆者の基準では、これで順調なのです。

2週間後、大学院の募集要項を何気なく読み直していた筆者はある重大な事実に気付きました。
募集要項に太字で「願書提出前に希望の教官に必ず連絡をとっておくこと」と書いてあったのです。
勿論、連絡など取っていませんでした。

願書提出前に必ず連絡をとれって……
既に2週間も過ぎてるんだけど……

衝撃の事実(笑、って笑い事じゃない)に愕然とする筆者。

俺もう駄目かも

そんな不安に押し潰されそうになりながら、教官に電話しました。
しかし、何回かけてもつながりません。
そして、時は1日、2日、…、1週間、……2週間と経過していきました。

やばい……このままだと願書提出前どころか試験前に連絡することすら怪しくなる

そんな焦燥感を必死に押さえながら、その日も半ば2、3日おきの日課と化した教官への 電話をかけていました。
そんなある日

どうせ今日もつながらないだろう

そう考えてボーっとしていると、こういう時に限ってつながったのです。
本来ならば喜ぶべきことなのですが、その時の筆者は焦りました。

しまった!
繋がらないと思って何を言うかを考えていなかった!

それが筆者が最初に考えたことだったのです。
そのため、筆者が今年、大学院を受験することなどを説明するだけで、通常の倍以上の時間を要しました。
恐らく、筆者の第一印象は最悪だったことでしょう。
そして、教官が話した限りでは試験前に連絡をくれる人もいれば連絡をしない人もいるので、 連絡をするしないは合否に余り関係ないことがわかりました。
お目出度いことに筆者は、その言葉を鵜呑みにして安心して電話を切りました。

後に、筆者以外の受験生は全員、願書提出前に教官に連絡していたことがわかりました。
一体、教官の言っていた「連絡をしない人もいる」というのは誰のことだったのでしょうか?

謎です

次へ続く

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