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小公子セディ

メーカージャンル発売日価格
フジテレビADV88年12月24日発売\5,900



小公子セディ。このソフトは某ゲーム雑誌でバカゲーとして紹介されてから一躍有名になりました。

「甘える」「肩をもむ」といった変なコマンド(しかも、ほとんど使わない)
原作を破壊するような奇抜(?)なストーリー
理不尽な謎とフラグ立ての嵐

これらの要素によって高値がつくまでになったのです。

そんなソフトを筆者が秋葉原で見た時、速攻で購入したのは言うまでもありません。
翌日、筆者のファミコンは壊れているので、ゲームサークルのファミコンにソフトをセットし、

Push Start(じゃなくて、Push 「はじめまして」)

まず、伯爵の屋敷からスタートです。
屋敷には目につくものはないので、とりあえず梯子にしか見えない階段をのぼろうとしました。
が、の、のぼれない!
そう、このゲームでは少しでもキャラが階段からずれたら階段をのぼることすら出来ないのです。
そのため、階段をのぼるだけでも一苦労
製作(制作ではない)者はユーザーのことを考えてこのゲームを作ったのでしょうか?
プレイ開始から1分でそんな疑問がわいてくるのは、別の意味ですごいです。

そんな疑問をいだきつつ、最初の町に向かいます。
途中、行く手を阻む家庭教師(ほとんど唯一の敵)が大量に出現
捕まるとクイズ(!)をだしてきます。
で、何問か正解すると「逃げる」というコマンドが出て逃げることができ、 間違うと伯爵の屋敷に連れ戻されます。
問題は、クイズ(2択)の数が50しかないので、すぐに答えを覚えてしまう上に、家庭教師を かわすのが困難なので答えのわかったクイズを何回も何十回も答えなければならない点です。
というより、順序自体を覚えてしまうので
「次の問題は上の選択肢が正解なのでAボタンを連打だ」
と問題を見る前に答えがわかっている自分に気がつきます。

50問のクイズの答え(と順序)という無駄な知識を身につけつつ、ようやく最初の町に到着しました。
早速、町の人全員に聞き込み開始
が、何か勝手が違う
ここでも、このゲームの個性(?)がいかんなく発揮されていたのです。
皆さんはゲームで町の人全員と話をするのを面倒に感じたことがあるでしょう。
このゲームでは町の中で意味のないフラグ立てを繰り返してゲームが進みます。
ということは、自力で解こうとすると1つフラグを立てるたびに町の人全員に再び話さなくては ならないという素晴らしい仕様になっているのです。
その上、町は上下2層に分かれていて、その間は前述した通過困難な階段が!!
あんな1回上り下りするだけでもストレスのたまる階段を何十回も利用しなくてはならないのです。

ここまで読めばこのゲームの素晴らしさがわかってもらえたでしょう。
もっと詳しく知りたい人はこのゲームを紹介した某ゲーム雑誌でも読んで下さい。

こんな子供を騙すようなゲームを発売したのはどこだ?

フ、フジテレビ!!

確かこの頃のマスコミは「ファミコンは有害だ」というようなことを言ってませんでしたか?
それなのにゲームソフトを発売した上に、内容がこんなクソゲーとは
一体何を考えているのでしょうか?

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